聖心製作所様はダイカスト業界のリーダーとして、最新の自動化技術と先進設備で製品品質と生産効率を革新しています。新たに導入した高性能マシンで技術力をさらに拡充し、業界のリーダーとしての地位を不動のものにしています。
新時代への挑戦
3500トンダイカストで創る未来
2024年、3500トンの大型ダイカストマシンを導入し、受注生産のための大規模な設備投資を行う。この設備により、EV化が進む自動車業界におけるバッテリーケースなど、EV心臓部の部品製造が可能になります。異種合金を用いた大型ダイカスト部品の製造にも対応する溶解保持炉を設置し、市場の要求に応える生産体制を着実に整えています。
ダイカストの核心を冷やす
この3500トンのダイカストマシンにカンネツの閉回路式冷却システムを導入しました。
この冷却システムの主目的は、冷却水の水質劣化によるスケール形成・錆の発生などが金型の性能に与える影響を抑え、冷却効率の低下を防止します。これにより、金型の冷却管のメンテナンス頻度が減少し、生産効率の安定化で長期的な運用コストの削減が期待されます。
ダイカスト業界において、水質・水温管理は以前からの課題。聖心製作所様では、カンネツの冷却システムを納入した事で、これらの問題に効果的に対応し、設備の信頼性を高めていきたいと考えています。特に冬場の凍結対策として、安定した温度で冷却水を循環させることで、突発的な設備停止を無くし、安全かつ効率的な生産を維持しています。
提案ハイライト
聖心製作所様に導入された冷却システムは、外乱要素による水温変動を無くし、水質の劣化による金型の性能低下を防ぎます。このシステムにより、生産効率の安定化が計れ、冷却効率が向上し、金型のメンテナンスの頻度が削減され、生産コストの低減に直接貢献いたします。
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- 温度の安定
年間を通じて30℃での冷却水循環を実現し、生産効率の安定化を計る。 - 水質管理の最適化
一次側給水のRO水化、薬注、ろ過装置の導入により、水質を常に最適状態に維持する。 - 高効率の運用
低圧ポンプ回路と高圧ポンプ回路の組み込みにより、金型内の冷却水の流れが最適化され、さらに流量監視で生産性の向上を目指す。 - 遠隔操作の可能性
ダイカストマシンから冷却システムの運転・停止を遠隔で制御可能にすることで、運用の柔軟性が向上。
- 温度の安定
持続可能な製造の実現
聖心製作所様では、自動車業界を主な市場とし売上の80%を占める四輪車部品の製造において、鋳造から加工、塗装、検査、そして一部の組み立てまでを包括する高度な自動化ラインを導入。また、アルミダイキャスト製品の製造において、隣接するグループ会社の大紀アルミニウム様から直接供給される、高品質溶湯アルミを使用する事により、輸送コストの削減と製品の環境負荷 (CO2排出量) を大幅に軽減することを実現しました。
商 号 | 株式会社 聖心製作所 SEISHIN SEISAKUSYO CO.,LTD. |
所在地 | 〒527-0066 滋賀県東近江市柴原南町字深谷1592番地1 TEL:0748-20-3755 FAX:0748-20-3733 |
代表者 | 代表取締役社長 竹田 宗平 |
設 立 | 1956年(昭和31年)6月29日 |
資本金 | 3億円 |
従業員 | 132名(派遣社員含む) |
事業内容 | アルミ・亜鉛ダイカスト製品の製造販売 金型の製造販売 |